ぐんまのブログ

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実家のお父さん

要約

散々言われてきた「乃木坂46は多様性が魅力」という言葉を、ここ最近日向坂との対比で実感し始めました。卒業や休業が相次ぐ中で、そういった多様性がグループとしての活動に還元されづらくなってきているように感じています。成長や飛躍は素直に嬉しいけど少しずつ距離が遠ざかってしまう、実家を巣立つ娘を思う父親のような気分です。今後どうなっていくかは分かりませんが、メンバーを信じて応援していきたいです。

多様性

Sing Out! のジャケット写真のコンセプトは「ダイバーシティ(多様性)」でした。

コンセプトはまさに"ダイバーシティ"。
乃木坂46のメンバーそれぞれの個性を生かし、多様性や多面性あるグループの魅力を引き出したかった為、カメラマンや撮影スタッフも5つのグループに分かれ、それぞれ思い思いに撮影を敢行。

【"歌"で繋ぐ!!】多種多様な乃木坂46 23rdシングル「Sing Out!」ジャケット写真が遂に完成!!...|ニュース|乃木坂46公式サイト 

思えば私が応援し始める頃には既に「乃木坂46は多様性が魅力」といったことが言われていました。歌やダンスのみならず、演技やモデル、イラストやファッションなど、幅広い領域で活躍しているメンバーが一堂に会しているのがグループの強みだと。幅広い領域で培ったものをグループに還元してきてくれると。そう言われ続けてきました。

ソロとして映画初主演という大役を通して、グループにも還元できるものがあればと思いを巡らせる堀。

乃木坂46・堀未央奈、後輩メンバーにグループの“芯”を伝えたい(クランクイン!) - Yahoo!ニュース

現在、乃木坂46はモデル、女優、バラエティ、執筆……とメンバー一人ひとりが個人として活躍し、グループに還元する大きなサイクルができている。

伊藤万理華、川村真洋などアートや音楽で活動するメンバーも - Real Sound|リアルサウンド

しかし最近はその「還元」も難しくなってきています。グループを黎明期から支えたメンバーの卒業や、現役メンバーの体調やスケジュール都合などによって、握手会やライブなどの「グループ活動」に参加するメンバーが少なくなってしまっているというのが要因のひとつだと思っています*1

秋元真夏生田絵梨花齋藤飛鳥白石麻衣高山一実星野みなみ松村沙友理ですが、スケジュールの都合により、24thシングル 『タイトル未定』発売記念 個別握手会を全て不参加とさせて頂きます。
井上小百合大園桃子ですが、既にオフィシャルサイトでご案内している通り、24thシングル 『タイトル未定』に関連する活動を行ないませんので、個別握手会も全て不参加とさせて頂きます。
堀未央奈ですが、スケジュールの都合により、11月9日(土)千葉・幕張メッセ会場のみ参加させて頂きます。
樋口日奈ですが、スケジュールの都合により、11月9日(土)千葉・幕張メッセ / 11月17日(日)大阪・インテックス大阪会場を不参加とさせて頂きます。
向井葉月ですが、スケジュールの都合により、10月22日(火・祝)宮城・夢メッセみやぎ / 11月24日(日)千葉・幕張メッセ会場を不参加とさせて頂きます。
伊藤純奈・久保史緒里・田村真佑・早川聖来ですが、スケジュールの都合により、11月24日(日)千葉・幕張メッセ会場を不参加とさせて頂きます。
中村麗乃ですが、学業の為、10月22日(火・祝)宮城・夢メッセみやぎ・11月9日(土)千葉・幕張メッセ・11月17日(日)大阪・インテックス大阪会場を不参加とさせて頂きます。
※北川悠理ですが、学業の為、10月22日(火・祝)宮城・夢メッセみやぎを不参加とさせて頂きます。

【開催決定!!】乃木坂46 24thシングル『タイトル未定』発売記念 個別握手会...|ニュース|乃木坂46公式サイト

井上小百合は持病の治療に専念するため、休演とさせていただきます。
※北川悠理は体調不良により、休演とさせていただきます。
伊藤純奈は出演舞台スケジュールの都合により、休演とさせていただきます。
大園桃子は体調不良により、休演とさせていただきます。
白石麻衣は出演映画撮影スケジュールの都合により、休演とさせていただきます。
樋口日奈は出演舞台スケジュールの都合により、休演とさせていただきます。

乃木坂46 真夏の全国ツアー2019 <福岡>7/21(日)福岡ヤフオク!ドーム公演 チケット発売中!...|ニュース|乃木坂46公式サイト

卒業や外仕事による欠席についてマイナスの意見を言うつもりはありません。むしろ新たな世界に飛躍していく挑戦は大歓迎でどんどん取り組んでいってほしいと思っています。しかし一方で寂寥感は否めません。進学就職結婚 etc で娘が実家を巣立っていってしまった父親のような気分です。喜ばしいことを素直に受け入れられない自分の弱さがつくづく嫌になります。

「同じ方向」

最近目覚ましい活躍を見せている日向坂46を見ていると、「同じ方向」という言葉が何度も脳裏をよぎります。日向坂46は冠番組を定期的に観ているくらいであまり詳しいことは存じ上げないのですが、番組を観ていると彼女らは乃木坂46よりも強く「同じ方向」を向いているのかもなと思うことがあります。既に3期生まで加入していて、キャラクターの多種多様なメンバーが在籍しているのにも関わらず、です。

単純にまだ若いグループだからかもしれませんし、方向性の異なる欅坂46と袂を分かちグループとしての純度を高めたばかりだからというのもあるかもしれません。外仕事もまだそれほど多くはなく、メンバーが目標としている対象がある程度揃っているというのもあるかもしれません。外野の意見なので歯切れが悪くて申し訳ありませんが、そんなことを日曜の深夜が巡ってくるたび考えています*2

 

乃木坂46は2017年「インフルエンサー」、2018年「シンクロニシティ」で日本レコード大賞を二度受賞しています。私はリアルタイムで観ていて大号泣していましたし、ドキュメンタリー映画の中でも主要な場面のひとつとして描かれていました。紅白歌合戦を筆頭としたその他の音楽番組に比べても、「輝く!日本レコード大賞」はまた違った立ち位置にいる番組だと感じています。

その理由のひとつとして「『賞を勝ち取る』という唯一かつ具体的な目標が設定されている」ことが挙げられると考えています。普段は様々なフィールドでそれぞれの目標に向かっているメンバーも、この日この瞬間は全員*3が一つの目標に向かってパフォーマンスを行います。観ている視聴者側もその目標を共有できているため、「同じ方向」に向かっているメンバーの姿に心惹かれるのだと思います。少なくとも私はそう感じています。

 

今後乃木坂46に対して、私が「『同じ方向』を向いているな」と感じる機会は訪れるのでしょうか。訪れるのであればどれくらいの頻度で?どういうタイミングで?「同じ方向」とは?正直なところ、私自身はあまり明確な答えを持っていません*4

飛鳥ちゃんがインタビューでこのようなことを語っています。

――では最後に、ドキュメンタリーを観る方にメッセージをお願いします。

齋藤飛鳥】西野の卒業からまだ立ち直れていない人も、乃木坂46に対して明るい未来を待ってくれている人もいると思います。このドキュメンタリーでは、メンバーのたくましさが見えますし、みんなで同じ方向に向かって進んでいけると感じていただけると思います。たくさんの方に、ぜひ私たち乃木坂46のことを知っていただけたらうれしいです! 

乃木坂46・齋藤飛鳥が明かす高校時代の葛藤、学校に馴染めない人も「意外となんとかなる」:紀伊民報AGARA

前述したとおり、今後彼女らの進む「同じ方向」がどんな方向かは正直分かっていません。その方向は以前のものと比べれば、より複雑で掴みづらいものなのかもしれません。しかし彼女らならどんな方向であっても進んでいけると私も感じていますし、その行末を見逃さないように応援できたらいいな、応援していきたいなと思っています。

*1:グループ活動に参加することだけが「還元」の唯一の道では無いですし、ここ最近の卒業理由を読んでいると後進のことを意識した文言が散見されるので卒業自体も一種の還元になっているのだと思います。わかりやすく目に見えやすい形の「還元」としてグループ活動を挙げました。

*2:乃木坂46において n 期生という並びにファンがいたりするのも、このあたりが一つ要因なのかなとも思っております。

*3:番組に出演する選抜メンバーが主ではありますが。

*4:何なら「そもそも「同じ方向」を向くのが正しいのか?」という。悩みは尽きません。